
入ったばかりの会社において誰もが不安であり、誰もがいち早く一人前になりたいと思っているはずです。
不安と期待を胸に、まず多くの企業は営業同行をさせることでしょう。
議事録を取ったり、先輩社員から色々と教えてもらったり、やることは大したことないかもしれません。
大したことがないのに、半年経つと、成長している人と成長していない人との差がいつの間にか大きくなるのは何故でしょう。
一人は即戦力に。一人は先輩のサポート役。
もし、前者になりたいと願うのであればとっておきの学び方と、即戦力になる人とそうでない人の違いを教えます。
成長の差は才能や頭の良さではありません。
学びの思考の差。ただそれだけです。
さて本題に入りましょう。以下3つの質問に答えて下さい。
①営業同行をする時に何か心がけていることはありますか?
②営業同行した後に毎回何を学び得てますか?
③一日を終えて何が成長しましたか?
すべて明確に答えられましたか?
きっと殆どの人は明確には答えられなかったと思います。
もし答えられたなら、あなたはもう即戦力になれますから、以降は見ないで大丈夫です。
答えられなかった人は、もしかしたらサポート役街道まっしぐらかもしれません。
明日同じことが自分にできるか?

大事なのは同行した際に隣に安心して居座っていることではありません。
その場で何を得られか、自分の身になるかです。
そこで働かせなくては行けない思考が、「明日同じことが自分にできるか?」という問いです。
常にこの問いかけを自分にしていたら、安心して横に座ってられないはずです。
明日同じ事をやらなくてはならないという思考のもと、ノートに記すのは議事録ではなく、先輩とクライアントとの商談ストーリーになります。
議事録のようにタスクや結論、ポイントのメモなど、物事を点で捉えてしまっては全体は見えません。
それは記録でしかないのです。
ストーリーを掴めば全体が見えてきます。全体が見えればいくらでも応用がきくようになります。
映画で例えるなら「議事録」は「セリフ」であり、「ストーリー」は「脚本(筋書き)」です。
いくらセリフばかりメモしていても映画はできませんが、筋書きができ上がれば映画はできるのです。
あなたが営業同行して学ぶべきはセリフではなく、筋書きだということをしっかり認識しましょう。
先輩や上司の筋書きがどうなっているか、まずはそれを学ぶことが大切です。
オリジナルを求めるのは、ド素人の傲慢

誰もが自分らしさを出そうと自己分析をしたがります。
自分の特徴は?自分の得意分野は?
そんなことをしていても永遠にオリジナリティは出ません。
どんな素晴らしいダンサーであったとしても、どんな素晴らしいミュージシャンであったとしても、はたまたどんな素晴らしいアスリートであったとしても、すべての人はコピーから始まっています。
最初からオリジナリティ溢れるダンスが出来るはずがありませんし、いきなりオリジナル曲を作れるわけもありません。
イチローのような打ち方が出来るわけもありません。
プロと呼ばれる一部の人達のオリジナリティと同様に自分もオリジナリティを求めようとすることは彼らに対する侮辱のようなものです。
まず志すことは徹底的にパクること。
それ以上のことを求めるのはあなたがプロと呼ばれるぐらいに周りの人を納得させてからにしましょう。
言葉の言い訳

言葉には一見前向きに聞こえる言葉でも、潜在的に逃げの言葉を発する人が多くいます。
例えば、「頑張ってみます!」、「出来ると思います!」
一般的に前向きな言葉に聞こえますが、言い方を変えるとこうなります。
「頑張ってみますが、できなくても許してください。」
「出来ると思いますが、出来ないかもしれません。」
こういった裏腹の意志が実は見え隠れしています。
即戦力になれる人の発言はこうなります。
「私がやります!」
この言葉には一切の逃げ道は存在しません。
結論から言うと即戦力になる人というのは、自主的であり、自力と自責でやろうとする心構えのある人です。
スタートラインが最後尾だったとしても、この志さえあれば必ず追いぬいて行けます。
きっと何度もミスをすると思います。何度も失敗すると思います。
しかしながらリスクを恐れてやらなかった人よりも多くの経験を得られます。
この経験こそが成長につながるのです。
ライト兄弟が何故初飛行に成功したのか。
資金力も技術力もある、他の大きな会社が何故出来ないことを成し遂げられたのか。
もしかしたらこれらのような志と思考、無数の経験(失敗)があったからかもしれません。