カテゴリー : 思考/ハック

信頼を失墜する陥りがちな3つのミスコミュニケーションと改善策

信頼というのはどこから培われるのでしょうか?

いろんな要素はありますが、大抵の要素の根底はコミュニケーションではないでしょうか?

そうだと分かっていても信頼を得れない人や信頼を失ってしまうことがあります。

自らの経験でもありますが、陥りやすいミスコミュニケーションを3つ挙げてみます。

ミスコミュニケーション

強要

能無しと思われる最たることが「強要」です。ひとつのことに固執し自分の陣地でしか物事を話せない人はそればかりの話をしてしまいます。

それは相手への強要でしかなく、聞いている相手は芸も魅力もない一人漫才をやっているとしか思わないでしょう。

まだお地蔵さんと話しするほうがマシです。

強要を捨て、推奨に切り替えましょう。

何かを提案するにも、推奨サービスをメインに話しつつも他の選択肢もありますよ。

というナビゲーションをするだけで、信頼度は変わってきます。

例えば、ひとつの国しか行っていない人がその国を熱弁して、

「素晴らしい国だ!君も行ったほうがいいよ。行かないなんて人生後悔するよ!」

というのと、3カ国に行ったことのある人が、

「どの国も素晴らしい国だったよ。その中でも推奨はこの国だから絶対行くことをオススメするよ!」

どっちが説得力ありますか?

 

否定

否定といっても意外と自分が否定した言葉を発していることに気付かないものです。

改善という言葉があるように、悪いところを探して善くする。という考えが概念としてあるので当然といえば当然ですね。

例えば、何かを提案する際にこんな話をしたことはないでしょうか?

「現状分析や競合分析したところ、この部分が致命的です。我々がサポートすればそれは解決されます!」

カッコいいように聞こえますが、お客様からしたら、今まで積み上げてきたことを全否定されているようなものです。

経営陣は良いかもしれませんが、担当者は良い気分になりません。円滑に進めるためにも敵は作らないようにコミュニケーションをとるべきです。

そのためには否定を肯定に置き換える必要があります。

「分析したところ十分に施策されており感心しました。さらに発展させるためにはこの部分をこう変えるとさらに効果が見込めるかもしれません。」

すこし回りくどいかもしれませんが、この文面には一切否定がありません。

「現状も素晴らしいけど、少し手を加えるともっと効果が出ます。」ということを伝えてます。

「ここがダメだからこうしましょう。」というような言い方とはまるっきり違いますよね。

過去を否定する人と過去を肯定する人、どちらと付き合いたいですか?

 

同調

うん、うん、そうですよね~。分かります~~~。

ロボットのような同調人間。いますよね。

同調人間はもはやロボットみたいな存在ですから、信頼なんて得られるわけありません。

ロボットにいくら話したって心が通じ合うことはないでしょう。

これを改善するためには同調から主張の術を覚えると良いでしょう。

ここぞとばかりに、全うな主張ができる人は意志の強い人です。

同調も大切ですが、主張がなければいつまでたっても鞄持ちしかできません。

適時、適切な主張ができれば一目置かれること間違いなしです。

 

 

強要は推奨に、否定は肯定に、同調は主張に置き換えるだけでも信頼は得られます。

一度自分自身の発言が3つのポイントに陥ってしまっていないか客観的に洞察してみると

新しい発見があるかもしれません。



部下育成指導?育てるという感覚では部下は絶対成長しない

型にはまった教え方をすることが好きなのは日本人らしいですね。

右向け右、左向け左、何でも実直にこなせる人ほど出世できる腐敗した世の仕組みからの流れでしょうか。

これはもはや昔の考え方。一人の脳を使って多くの人が手足となって動く、一脳多腕と言った感じです。

今の時代には多脳無腕なんて考えはどうでしょう。

脳教師

教育という言葉は、教えて育てるという意味です。

教えて育てると言うことは、自分が知っていることしか教えられず、限界があります。

結局この考え方では、自分を越えるような人材は輩出できず、良くて自分の右腕と言ったところでしょう。

 

英語では「Education」。日本語で教育と訳されますが、本来の意味合いは異なります。

ラテン語の「エドゥーコー」に由来し、 元来“外に引き出す”という意味が語源です。

 

育てる上で必要なことは能力を引き出してあげること。可能性を見出してあげることだと思います。

そのために必要なことは何か?それはたった一つ。

「コミュニケーション」です。

 

え?当たり前でしょ。と思われるかもしれませんが、前述の“外に引き出す”ためのコミュニケーションです。

単に雑談することではなく、意思疎通することです。

 

自分のチームは11人いますが、本当の意味で育てようと思うと、3ヶ月~半年かかります。

しかも一度に見れる人数は2人が自分のキャパでは限界です。

それは自分の席の脇に二人しか置けないからです。

 

人の能力を見極めて引き出そうと思ったとき、そこには絶対的にコミュニケーションが不可欠です。

それには密接に、常にその人のことを考えて、その人と話して、その人と考えなければなりません。

育てるという感覚ではなく、引き出すという視点を持ち、コミュニケーションをとることが第一歩。

 

では、そのコミュニケーションとはどういったものなのか。

  • 考えることを与える
  • 考えさせる
  • 考えたことを外に出させる

この3つの繰り返しを行ないます。

例えば、ちょっとしたことでも、「○○君はどう思う?」ということを常々言うだけでも、考えることを与えられます。

相手の主張を聞くと、その人の考え方や癖、性格まで見極められます。

感覚で言う人、ロジックで言う人、胡散臭い人・・・。

最初は大した意見を言えなかったとしても、何度も繰り返したり、ディスカッションしていく上で質が向上し、

3ヵ月後には立派な意見や主張が言えるようになります。

 

これは一例ですが、能力を引き出すと言うことは教えることではなく、発見してあげること、気付かせてあげること、自信を与えることだと思います。

自分の部署は3ヶ月に1回程度、席替えをしますが、自分の席の近くに着かせた部下を遠くの席に配置するときは、

その人の能力を引き出せたと判断sたときです。

能力があると自覚をし、自信を纏えた人は自分の脳の一端を担えます。

その人がまた自分と同じように人の能力を引き出し、連鎖していけば、いろんな個性を持った脳(考え方)が生まれます。

この考え方が最初に提示した「多脳無腕」。

 

一脳多腕ではトップが欠けてしまうと何も動けなくなりますが、多脳無腕であれば、もし自分が倒れたとしてもなんら支障がないようにできます。

まだそこまでは自分自身も至ってませんが、少なからず自分の手元から巣立った有能な人材が既に何人かいます。

ねずみ講の如く、たくさんの個性ある考え方(脳)が生まれれば、どんなにラクになることか。。。

 

部下育成指導なんていう考え方は今すぐ捨てて、密なコミュニケーションから能力を引き出す考え方にシフトしなければ、今後の人材競争には勝てないどころか生き残っていけないのでは?



できる人の必須条件!逆説思考と逆説対応力

逆説主張

でも、しかし・・・などの逆接を頻繁に使う人がいます。

何かを主張するとすかさず、しかし・・・・と発言してくる人。

主張している人にとっては否定されているようでどこかいい気はしないものです。

さて、この逆説を言われたときどのような反応をしますか?

逆説に対しての反応次第で、自分の人間力やマネジメント力、洞察力などのレベルが高いか低いか、ある程度判断することができます。

そして、逆説をうまく取り込めるようになれば、きっと違った視野で新しい思考が働き始めることでしょう。

逆説とは否定ではなく、異なる論理と考え方であり、選択肢です。

逆説を言う人が悪いのではなく、逆説を受け入れられない自分の能力が低いことに気付かなければいけません。

まずは逆説の本質を見抜けるようになりましょう。

 

逆説には2種類ある

自己的主張と、論理的主張。この2つに分類できます。

この分類は極めて重要。なぜなら聴くべき主張と聴いてはならない主張とか存在するからです。

例を挙げてみましょう。

カタログデザインを3人で協議しているシチュエーション。

A:このカタログデザインで今回は行こうと思うんだけどどうだろう?

B:う~ん、悪くはないんだけど、この色彩はどうかと思う。目的は分かりやすい表紙にすることだから、極力派手さは抑えるべきだと思う。

C:でも私は派手でかわいいのが好きだからもっとピンクを強くしたいな。

さて、自分がAだとして、逆説を唱えるBの意見とCの意見、どちらに耳を傾けるべきでしょうか。

言うまでもなく、Bの意見ですね。Bが論理的主張で、Cが自己的主張になります。

自己的主張は言い換えると感覚的主張とも言えます。

もし逆説を唱えるのであれば、感覚値で主張してはいけません。

それは相手の感性を否定し、自分の感性を押し付けようとする行為に他ならないからです。

Bの主張は、理にかなっています。

目的(分かりやすい表紙)に対しての論理的視点で指摘しているため、ひとつの選択肢として考えられます。

このように逆説にも種類があることを知った上で、見極められなければすべて否定にしか聴こえなくなってしまいます。

逆説の本質は新たな選択肢と視野を与えてくれることです。

 

自分が逆説を言うときのコツ

逆説は一歩間違えると否定・批判に聴こえてしまいます。

相手に受け入れられるほどの人間力やゆとりがない場合はとくにその傾向が高くなります。

逆説は大切なのだけれど、それを相手に受け止めさせるためにはコツがあります。

これができる人ほど、信頼され、一目置かれる存在となります。

  • すべて聞いてから主張する
    ほとんどの人がこれさえできないでいると思います。相手のことを完全に受け入れてもいないのに主張することは行列に並んでいるところに割り込みされたような感覚を覚えます。割り込みはモラルに欠けた紳士のやるべき手段ではありません。
  • でも、しかしの逆接をIF(もし)に換える
    でも、しかしなどの逆接を生理的に受け付けない人が往々にしています。とくに上司や経営者にはこの傾向が強いと思います。意見言う前にやれ!というような具合です。
    これは致し方ないことで実行力があってこそ会社が動いていくわけなので、経営者や上司はそういう感覚が根っこにあるものです。なので、IFを使って、否定せずに選択肢の幅を与えるようなアイディアを与えるようにしてはどうでしょうか。
  • 肯定から入る
    否定しないのは当然ですが、肯定することも当然であると考えます。肯定することは受け入れることであり、理解することであるため、その上で意見を言えば相手も同様のスタンスで聞いてもらえます。

できる営業マンはこのあたりをきっと押さえているはずです。身近にそういう人がいるのであれば言動に注意を払って聞いてみてください。自然と上記3点は実行していると思います。

 

逆説から本質を見抜く

逆説の大切さは理解いただけたと思いますが、逆説をどう取り入れていけばいいのかは、また別の話。

繰り返しになりますが逆説とは、新しい選択肢と視野です。

否定でも何でもありません。だからこそ、それらを取り込むことができれば、自分自身の新たな選択肢と視野が生まれ、洗練されていくのです。

それでは逆説の本質を見抜くための質問を教えます。

  • 意見ありますか?を辞める
    意見ありますか?と聞いたところでまともな意見を言える人は少ないです。まずは意見を言いやすい質問に変えましょう。具体的には、限りなくポイントを絞った質問にしてみると良いかと思います。
    例えば、「このデザインのこの色はどう思う?」といった具合です。
    ポイントが絞られると思考が働き出します。何事も制約があるほうがクリエイティビティは刺激されるものです。リンゴを書けといわれて書くリンゴは誰しも何の変哲もない絵になりますが、暗い部屋の机の上にあるリンゴを書けと言わると各々に個性のあるリンゴの絵が出来上がるのと同じ思考でしょう。
  • イメージを膨らませる
    「例えば」という言葉を使うと、色んなイメージが飛び交います。色んなシチュエーションを想定してイメージしていくことでリアリティの増したアイディアや意見が出てくるようになります。
  • 考える視点を考えさせる
    多くの人は考え方、思考の仕方を知らないものです。何事にも本質があるわけで、その視点を軸に考えることは思考の原理原則です。
    なので、どういう視点で考えるかもその場で先に討議すると良いかもしれません。
    最も手っ取り早いのは目的目標を明示してそれを軸に考えさせることが出だしとしてはいいかもしれません。

逆説の思考について話してきましたが、逆説の言い方や受け入れ方でその人の人間力やマネジメント力がなんとなく分かります。

自分自身の逆説は2種類のうちどちらか。

相手の逆説を適切に本質まで持っていけているか。

逆説を選択肢として活かせているか。

逆説の対応能力で人の見方も、自分の能力も、視野も大きく変わってきます。

経営者なんかは当たり前のようにこの感覚値のもとで人を見ますから、見透かされないようにうまく逆説対応力を磨きましょう。